画賛には
局は篠塚伊賀守が嬢にて吉
野の皇居に仕官たる大力の婦
人なりある夏の夜庭上に妖の
もの局を呼故何者ぞと問ふ妖者
答て自ハ藤原の仲成也門院に恨
有者也とさあらバ能に計らひ得さ
せん立去よといへバ姿ハ消て失にける
隅田了古筆記
とあります。
成仏出来ない霊は天狗の形をもって現れるという昔からの言伝えがあるようです。
天狗となって現れた藤原仲成に団扇を片手に
「良きに計らうので立去りなさい」と
まったく動じていない伊賀局の様子が可笑しい一枚です。
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