イギリスの女性版画家エリザベス・キースによる木版画と、別紙英文解説です。

 元々水彩画を描いていたキースは、初来日した際に浮世絵の手法を学びました。
そして版元の渡辺庄三郎が提唱した「新版画運動」に賛同し、木版画の制作をするようになりました。
「新版画」の制作には、川瀬巴水や伊東深水なども携わっています。

 こちらの版画には、隣接する相国寺から見えるアーモスト館が描かれており、しんしんと雪が
降りしきる様が、静かな気配に満ちた情緒あふれる美しい作品としています。
昭和7年3月竣工、W.M.ヴォーリズ設計のこちらの建物は、同志社お馴染みの赤煉瓦が特徴的で、
平成17年に登録有形文化財に登録されました。

 また付属の英文解説には、同志社の創立者である新島襄の母校、米国アーモスト(アマースト)大学
との交流や、アーモスト館設立の経緯が記されています。こちらの建物は、東西文化の相互理解や
世界平和を願う両大学の想いから設立に至り、アーモスト大学卒業生らの寄付により建てられました。
 当時は大恐慌とファシズムの台頭に見舞われた危機の時代でしたが、こちらの文章には、両大学の
純粋で美しい交流が垣間見え、気高い意志が感じられます。

 こちらの作品は、2月9日(金)~11日(日)開催の京都古書研究会主催「古書会館de古本まつり」に
出品致しますので、ご興味がある方は、是非ご来場下さい。

『Amherst in Doshisha』昭和7年頃
18.5×14cm (版画11.9×11.6cm)
 別紙英文解説付

付属の英文解説